amazon primeでアニメの「ゆるキャン」見ました。高校生の登場人物達が、ゆるくキャンプをするアニメで、焚き火を囲んでくつろいでいるシーンが印象に残っていました。そんな時に、図書館のおすすめ図書として「焚き火のすべて 阪口 克著 2021年」を見かけ、思わず借りて読みました。
焚き火などで薪を燃やすことは、自分が子供の頃では日常の風景でした。地方出身の田舎暮らしで、中学生ぐらいまではお風呂は薪を燃やして温め、居間のこたつも消し炭をガスコンロで火を着けたものを掘り炬燵へ入れて温まるような生活でした。なので、今の生活よりはずっと焚き火が身近であったように思います。
この本では、焚き火に関してまさに原理から、薪として使う木の種類の違いから焚き火で作る料理についてまで何から何まで網羅的に描かれています。薪に適した木材や、適切な乾燥期間、水分量の違いによる煙の出方に始まり、火の起こし方や目的に応じた各種薪の組み方のメリットデメリットの説明、焚き火に必要な各種グッズの説明など、著者のこだわり加減の凄まじさが感じられました。
あと読んでいる中でちょっと面白かったのは、焚き火での燃え方の変遷というか、薪の燃える温度ごとでの、状態の変化の説明の箇所で、まず含まれる水蒸気が煙として出た後に、かねんせいガスが発生してそれが燃え始め、次に薪自体が燃え始めて炭となって炭化が始まりさらにその炭が燃え始めて最後に灰になっていくといった記述を興味深く読みました。まるで昔読んだ、「ろうそくの科学 ファラデー著」を思い出させるような記述でした。これは今度、子供と焚き火をするときのネタに使えるのではと思ってます。
数ヶ月前に、子供を持つ家族が数十人集まり、屋外でかまどで餅米を蒸して臼と杵で餅つきをする機会がありました。自分は二つのカマドのうちの一つの火の番を担当しました。薪をくべることに興味を持った子供がぽつりぽつりとやってきて火の番を手伝ってくれました。途中、一人の子供が軍手をはめた手をちろちろと燃えている薪に近づけ過ぎて火が付きものすごく焦りました。すぐに脱がせて事なきを得て良かったのですが。そんな1日を過ごし、子供の頃の自分を思い出すことができました。
最近、別に読み進めている本の「生き物としての力を取り戻す50の自然体験 ―身近な野あそびから森で生きる方法まで カシオ計算機株式会社監修 2018年」で焚き火を使っての面白い遊びで、「ハナスミ」というものがあります。缶の中に松ぼっくりなどを入れて焚き火に入れて蒸し焼きにして炭になったものを作るもので、今度焚き火をするときに合わせてやってみたいと思いました。
やはり焚き火っていいなあと思い、とりあえず実家に焚き火セットを揃えようかと思いました。