「生き物としての力を取り戻す50の自然体験 ―身近な野あそびから森で生きる方法まで カシオ計算機株式会社監修 2018年」を読みました。
野外で遊ぶためのネタ帳的な本で、自然の色、匂い、音に着目してスマホの機能を使って集めるといった比較的準備のいらないものから、ハナスミと言って松ぼっくりなどの植物を蒸し焼きにして作るるものや、色々な色の土を集めて絵を描こうなど、準備が必要なものなど、50ものアイデアがまとめられているものです。
子供と野外へ行った時には、虫などの生き物を探したり、綺麗な花を積んだりするぐらいしか思いつきませんでしたが、この本からちょっとできそうなものをいくつか覚えておけば、すぐ楽しめそうです。自分の場合には実家になりますが、地方の自然の豊かなところへ行った時の遊ぶテーマ、夏休み研究のテーマなどにもつながるものもありそうで面白いと思いました。
いくつか面白いと思ったのは、先にも書いたハナスミで、上面の小さな穴を開けた缶の中に、松ぼっくりなどを入れて焚き火の上に置いて蒸し焼きにすると、元の形のまま炭になるので、自宅に持ち帰っても消臭効果のある飾りとして置くことができるというものです。後は、野生の蔓性の植物の皮を剥いて、それを撚り合わせてロープを作ってみようというもので、意外と実用的なものができそうで、やってみたいと思うものでした。ただ刃物を使うので、年齢に応じて、やらせる部分を考える必要があるかなと思いました。ただアイデアとしては面白いです。
図書館の中を歩いていると、書店やamazonでも普段見かけないような分野の本を見ることがあります。先日、焚き火の関係の本を借りて読んで、かなり面白く読めたので、アウトドアの棚へ行ってみました。驚いたことに、焚き火に関する本は思っている以上に出されていて、焚き火にこだわっている人が多いのが興味深いです。何冊かパラパラと中を見ていくと、大体同じような構成ですが、微妙に本によってこだわりのポイントが違うというか、道具のカタログ的なものや、薪の組み方にしても、妙に色々な種類を載せていたりと、それぞれの楽しみ方や、提案する内容に違いがあって面白いです。そんなアウトドアの棚の中に、ちょっと目を引くタイトルとしてこの本を見つけました。他にもアウトドアグッズを手作りする本などがあり面白そうなものがありました。