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キャリンAIの記事を読んで No. 55

最近の面白いニュースとして、有名なインフルエンサーが自身のAIによるクローンを作り、1分1ドルでそのAIと会話ができるサービスを始めたところ、それがヒットして1週間あまりで1000万円ほどの収益が上がったというものを読みました。

これを聞いて思い出したのが、自分が中学生ぐらいの時に流行っていた星新一のショートショートの一つです。詳しい内容は忘れてしまいましたが、物語での近未来では、自分の代わりにロボットが働きに出ている世界で、人間は労働から解放されているのでした。ただ、仕事から戻ってきたロボットに対しては、より稼げるように各自がロボットをメンテナンスして、チューニングを施して、翌日また送り出さなくてはならず、お金持ちになるには仕事はしないものの昼間の間、必死に勉強する必要があるよ、というオチでした。

このキャリンAIの場合、当初は想定していなかった性的な会話をするように暴走してしまい、調整を行ったとその記事には書かれていましたので、出来上がって後はそのまま稼ぎ続けるだけと簡単ではないようです。

この記事を読んでふと思ったのは、将来、こうしたAIによるクローンが一般的になって様々な仕事を本人と同様に色々してくれるようになれば、自分のAIが24時間働き、自分は昼間だけ働く未来が浮かびました。昼間は2馬力で仕事をしつつ、自分が働くことで、AIへの学習データを作ることにも繋がり、自分AIのアップデートをしてさらに働いてもらう。

ただ、ここまで考えて、1日8時間しか働かない自分よりも24時間働き続けられるAIの方が自己学習でより有能になってしまうので、自分の経験による学習データはかえって邪魔なのではと思い至りました。今の将棋や囲碁のソフトのようになってしまうのでしょうか。

数十年前のSF作家星新一のイメージした未来を越えて時代が動いているのが面白いです。

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naka
50代男のサラリーマンです。日々試したこと、読んだ本の感想や思ったことを書いています。

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