読書

「世界史を大きく動かした植物 稲垣栄洋著 2018年」kindle感想 No.83

「世界史を大きく動かした植物」をandroid talk back機能で聞きました。

少し前に聞いた「」が面白かったので、kindle unlimittedで探したところ同じ著者名でヒットしたので読むことにしました。

この本では、誰もが知っている植物で人の歴史に影響を与えたものがピックアップされて、その植物の特徴や、人との関わりの歴史が描かれています。以前に読んでとても面白かった、「サピエンス全史」で、狩猟中心の生活と農耕中心の社会の違いが書かれているところがあり、そこでも確かに文明として考えると農耕中心の社会が人口も増えていいのかもしれないけれど、どうしても食料がある分だけ人が増えてしまうと、大変な労働がデフォルトで発生してしまうのに対して、狩猟中心の社会では、人口は制限され、人の死因も実は仲間から殺されるケースが多いといった物騒な反面、1日あたりの労働時間は農耕社会と比べると圧倒的に少なく済むといったものが合ったりして、この本にもあるのですが、麦にとっては、人に食べられはするものの自分たちの過ごしやすい環境を整えて遺伝子を増やしてもらえるといった、人は麦によって働かされている面もあるというのが、やはり面白いです。

こうした人との関わりにより、チャ(茶)がきっかけとなってアメリカの独立戦争が起こったとする話や、ワタにより、イギリスと清の戦争が起こったり、チューリップで起きたバブルが弾けて、国が凋落したりとか、植物と人との関わりを面白く読むことができました。

後、この本では、取り上げられた植物の特徴についても描かれていて、誰もが知っている植物についてより広い知識がついたような気になりました。

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naka
50代男のサラリーマンです。日々試したこと、読んだ本の感想や思ったことを書いています。

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