「お茶の科学 大森正司著」をandroid端末の読み上げ機能で耳読した感想です。
お茶の科学 お茶の科学を読み上げ機能で耳読した感想です。
著者は、お茶の研究を何十年もされていた研究者の方です。情報量が多く、全部覚えることはできませんが、これまでの自分のお茶に関する少ない知識が一回り大きくできたように思います。
実家が地方の兼業農家ということもあるのか、家族のお茶の時間がありました。平日は、夜9時ぐらいから、休みの日は朝は8時ぐらいの朝ごはんの後、昼過ぎの3時ごろ、夜は9時ごろに、地元にいた高校生ぐらいまでは家族のお茶の時間がありました。昼間は、緑茶を、夜はほうじ茶や、薄い緑茶を飲んでいましたのを思い出しました。
この本では、お茶に関する広い分野にわたる知識がまとめられています。その種類や歴史、正しい飲み方、そして新しい技術についてなどです。
飲み方については、従来のお湯などに抽出して飲む方法に加えて、お茶の葉っぱの栄養をもれなくとるのに、ミキサーで細くして飲んだり、ふりかけにしたりすることが勧められていて興味深かったです。くら寿司などのチェーンのお寿司屋さんでは、お茶は粉をお湯に溶かして飲むのですが、栄養の面からは意外と良いのだということが分かりました。粉のお茶が売っているので、また飲んでみようと思いました。
またお茶に関する技術の進化についても書かれていて、その際たるものは、ペットボトルのお茶で、ビタミンCを風味に影響のない量まで加えて酸化を防いだり、そのままだと風味が変わりやすいお茶を、お茶の葉っぱの品種や淹れ方などの研究により今の品質まで来ている話は興味深かったです。
本の中に出てきた、ギャバロン茶が気になります。