「<香り>はなぜ脳に効くのか アロマセラピーと先端医療」をandroidの読み上げ機能で耳読した感想です。
著者の塩田清二氏は、アロマセラピーの団体の会長という肩書きの方で、香りとありますが、特に後半はアロマテラピーで使われるエッセンシャルオイルの利用に関する話となり、皮膚からの浸透に関する話や、エッセンシャルオイルを利用する上での注意など、ちょっと香りから外れるところがあります。
ただ、前半部分については、人間が香りを感じる仕組みについてガッツリと説明がされていて、なかなか面白く読めました。本文中にあり、気になったのが、「聴覚や視覚よりも嗅覚の方が脳への信号が早い」というところです。
匂いや音というのは光よりも伝わるのが遅いことから、視覚情報が最も伝達が早いのではと思っていたのですが、違うということです。ニオイは、鼻の中の匂いを感じる数多くの感覚器が反応したそのパターンを脳に送って判断されるということで、聴覚や視覚のように器官で変換する必要が無いことからその分早いということです。
後半は、香りというよりもアロマセラピーの病気への効果についてまとめられています。医療として認識されている国もあるということです。自分も10年以上前に、固形石鹸を自分で作るのにハマったことがあり、その時に加える香りとして、エッセンシャルオイルが必要ということで何本か購入した時がありましたが、それからは全く接点がないままきています。
匂いについては、50代となった自分の加齢臭などが気になるところですが、身の回りの香りについては、近所を歩いているときに、季節になると香ってくる金木犀などは身近に感じるものの、これまでほとんど気にしてこなかったところでした。何か機会があれば、ちょっと1、2本エッセンシャルオイルを買ってみて、ちょっと使ってみるのも面白いかもと思いました。