「70歳の正解」をaudibleで聞きました。
著者の和田秀樹氏は、で、60代から70代をどう過ごしていくべきかが、認知症になるかならないかなど以降の人生の一つのキーとなるポイントということで、前に書かれた「80歳の壁」の続編として書かれたものということです。
内容は、この時期の食生活や、睡眠の大切さ、耳が遠くなるなどの体の不調へのケアのポイントや、運動の大切さ、そして著者の専門となる脳に関するものや、お金に関すること、家族関係に関することや、過ごし方など結構広い範囲について持論をまとめています。
確かにこの60代から70代については、定年後にあたり、人生においても大きなポイントとなる時期で、生活も大きく変わることになるでしょうから、それをうまく乗り切るためにも、こうしたいろいろな意見を聞いておくのは大切に思いました。
少し前に読んだ、勝間和代氏の「100歳時代の勝間式人生戦略ハック100」と比べると、勝間氏の生真面目さや、膨大な読書などの情報から考えられたアイデアとはまた違った語り口で、高齢者の精神科医として働いてきて、様々な老人を診察してきた経験からの、今現在70歳前後の人を読者に想定して、穏やかにアドバイスするという感じで、聞きやすいものでした。勝間和代氏は52歳、著者の和田秀樹氏は63歳であり、年齢も専門分野も異なり、また想定する読者の年代も異なると思うのですが、どちらも面白く読めました。
推奨していることについては、何冊か読んだ同様のテーマの本とは、そう大きく違うことはないのですが、この著者独自の面白い考えだと思ったのは、高齢者が車の運転を止めずに続けることを推奨していることで、安全装置のついた車を選び乗り続けるべきというのがあり、自分の母も80代で、乗り慣れたマニュアル車を暗くなったら運転しない、遠出しないなど制限の上で乗っているのを見ると、その考えが正しいのではないかなと思いました。
また老後の趣味として、本の執筆(kindle本)の出版を薦めていてるのが興味深いです。このブログを始めたきっかけにも繋がるのですが、アウトプットの大切さを改めて確認することができました。最近、ちょっとブログの更新が滞りつつあるので、もうちょっと頑張ろうと思ったのでした。
「80歳の壁」の方も読んでみようと思います。