こんにちは naka です。
「時を刻む湖ー7万枚の地層に挑んだ科学者たち」をandroid のandroid talk backで聞きました。
少し前に読んだ「人類と気候の10万年史 中川毅著 2017年」では、研究の過程のほかに、古気象学として今が温暖化しているのか寒冷化しているのかについての考察をメインにしていた本であったのに対して、この本は、それより少し前に出版されたもので、純粋に年縞の研究の部分だけをまとめた本です。
研究の進み方についてはより詳しく書いてあるような印象です。やはりこの本も、いいテーマを引き当てた研究者の喜びが伝わってくるような内容でした。でも、順風満帆とはいかず、数々の苦労があったり、とにかく研究を完了させるために主導権を一部渡しているようなところも読み取れて、色々な思いはあるのだろうなと想像できるものの、一人の研究者のかなりな時間を費やして成しとけた快挙ということでやはり面白く読めました。
聖地巡礼ではありませんが、水月湖に一度行ってみたくなりました。また機会があればこの年縞の現物も見てみたくなりました。ちょっとこのパイプを湖底に突き刺して綺麗なサンプルを得るというのがもう一つ理解できないです。実際に高い精度の研究に耐えうる年縞を残した状態で取れるのが不思議です、普通ならパイプを刺した際に層が汚く混ざってしまい使えるところはほんのごくわずかなのではないかと思うのですが、どのように綺麗に刺していくのか興味を持ちました。