こんにちは naka です。
「犬のココロをよむ 伴侶動物学から分かること」をtalk backで耳読しましたのでその感想です。
著者は2名の共著で、菊水健史氏は獣学部の准教授で、永澤美保氏は医学部のポスドク(動物応用化学専攻)です。
まず、ちょっと心に響いたのは、本の出だしの話題が、コンラートローレンツの本の話題があったことです。「ソロモンの指輪 」は、当時ベストセラーだったのか、自宅でも父が購入していて、それを読んで犬を飼いたいと思ったり、動物行動学への興味が高まったきっかけの一つになったのでした。自分の場合、それが動植物一般の生態への興味へ行き進学を考える際には生物系の大学を選ぶことになったのでした。
確かに、犬には、オオカミ系とジャッカル系がいて、オオカミ系の犬はこの人と決めた相手にひたすら捧げるような性格なのに対して、ジャッカル系の犬は、誰にでもなつく性格といった違いがあって・・というのは今でもよく覚えていたのですが、その話題からこの本は入るのでした。
確か、この本では、家でペットというか生き物を飼うのに、犬と、アクアリウムともう一つは忘れましたが3つぐらい勧めていたなあと思い出しました。
この本では、冒頭の話題と、後半にも触れられていて、このコンラート・ローレンツの狼系、ジャッカル系の分類は遺伝子的には間違っていて、全て元はオオカミ系であるとのことでした。ただ、犬種ごとの性格をはじめとした特徴については、多くのデータを集めた結果からかなり分類が進んでいるとのことです。
あと、面白いと思ったのは、人間と共通する犬の目の特徴で、白目の部分が多く、どこをみているのかが周りから分かりやすいということで、視線の移動により相手の意図を理解することが人間と犬とで成立するというのが面白く読めました。
人間と犬の関係性については、思っている以上に深いというのがよく分かる本でした。