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「経済で読み解く世界史 宇山卓栄著 2019年」読後感想 No.122

「経済で読み解く世界史」をkindle unlimitedで借りて耳読した感想です。

著者の宇山卓栄氏は、元は予備校で世界史の講師だった方ということで、本の内容もたくさんの情報が整理されて詰め込まれている感じでなかなか濃い本という印象です。

経済の状態が悪くなると、内戦や戦争が起こったりして国が無くなったり他国へ攻め入ったりすることが延々と書かれていて、経済の重要性が分かります。一方で、その経済状況が良くなったり悪くなったりするのは、政治であったり宗教であったり、状況を変える人物が現れたりと考察されています。

ローマとかの話が合ったかと思えば、イギリス、フランス、オランダによる植民地支配の話が出てきたりととにかく話題が多岐にわたっている本でした。

経済評論家の上念司氏による「経済で読み解く日本史」のシリーズは、何冊か購入して読んでいて、タイトルのつけ方が似ています。こちらは日本史を各時代ごとに分けて出版されていますが、この本の著者は冒頭の経済の部分を、宗教や王朝などいろいろと変えたシリーズを出していて、違った視点から世界史をまとめています。

ある意味、教科書のような感じの本で、一読しただけではちょっとよくわからない感じです。何度か読むともう少し理解が深まるのかなと思いました。世界史、特に古代のところは興味があって、過去に塩野七生氏の本を読み始めて挫折したことがあったので、今回この本を見つけることができて良かったです。

このシリーズの他の本も気になります。

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naka
50代男のサラリーマンです。日々試したこと、読んだ本の感想や思ったことを書いています。

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