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「身銭を切れ――「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質 ナシーム・ニコラス・タレブ著 望月衛、千葉敏生訳 2019年」読後感想 No.132

「身銭を切れ――「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質」を読み上げ機能で耳読した感想です。

著者のナシーム・ニコラス・タレブの本は、何冊か購入していますが、どれも中途半端で途中で止まってしまっています。今回、改めて読み直しました。この本を読んでいると、いくつかのキーワードが出てきます。この本のタイトルにもなっている「身銭を切っているか」の他に、「エルゴード性」「反脆弱性」「月並みの国」「果ての国」「リンディ効果」「アンサンブル確率」「時間確率」などです。

一通り聞いた感想としては、結構理解できているのかもう一つ自信がないながらも、今までの自分の思考のパターンを揺さぶられるような、面白い本でした。

一つ気になったのは、遺伝子組み換えに対して否定的な記述が何回か出てきています。いくつかは理解できるところがあったのですが、その理屈がはっきりと書かれていない(自分が聞き逃したり、理解が追い付いていない可能性もあるのですが)ようで、その部分の説明がもっと欲しいと思いました。

「身銭を切っているか?」という観点で、その人の話す言葉への信頼などを判断断していくというのがとにかく徹底しています。本当のそのことに真剣に取り組んだ結果の言葉であるかというのが、身銭を切ることでそうした状況になっているのが示されているということでしょうか。

この本は、著者が出している中では最も新しい本であるので、これらのキーワードの意味をより理解するには、もっと前の本も読んでいく必要がありそうです。この著者の著作は他には「反脆弱性」「ブラック・スワン」などがあり、こちらもいずれ読んでみたいと思いました。

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naka
50代男のサラリーマンです。日々試したこと、読んだ本の感想や思ったことを書いています。

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