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「ホモ・デウス上 ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳 2018年」読後感想 No.111

こんにちは naka です。

「ホモ・デウス」をkindleで購入した本ををtalk backで耳読したのでその感想です。

この著者の「サピエンス全史」を昔読んだのですがとても興味深く、以後の読書に大きな影響を与えることになったのでした。この本はその次に出たものでとりあえず購入して、少し読み始めたのですが、途中で止まっていたのを、最近耳読で読み終えました。

「サピエンス全史」を読むことになったきっかけは、岡田斗司夫のyoutubeチャンネルで面白い本として紹介されていたことです。その昔、多くのホモ属からサピエンスがただ一つ生き残ってきたことのポイントを考察しているものです。分厚い上下巻を普通に読んだり、当時も耳読をしたりしてなんとか読み終えたのでした。特に前半部分は特に面白かったです。

それで次に出たこの本では、人類が長年苦しめられてきた「飢餓」、「戦争」、「疫病」の3つについて、近年だいぶ対処できるようになってきているということで、その次に人間が進んでいくであろう先について考察した本、ということになります。

ただ、2023年8月現在では、このうちの2つ「病原菌」「戦争」については、新型コロナウイルスの発生と、ウクライナ戦争により、ここ数年間は、ちょっと雲行きが怪しいところもあります。

上巻では、この苦しめられてきた3つについての解説と、この3つを克服しつつあるということの次の段階として、人類を超えた存在、不老不死についてや、能力として今の人類を超えた存在を目指すと予想しています。

不老不死については、それを可能として、研究が進められている反面、今の状況は、人生100才時代と言われてはいるものの、昔から長寿の人は少ないながらもいたことから、より達しやすくなったものの、本来の人間の限界を超えるような技術革新は無く、大きく人間の機能を変えるものではないということも書かれています。

新しいホモサピエンスを超えたホモ・デウスが出てくることを著者は予言というか予想しています。これは正直簡単ではないと思いますが、きっかけとなる面白い技術が自分の生きているうちに少しでも見られれば面白いなと思いました。一方で、今の常識を超える技術を研究するには、社会の一般常識も変化していくことも必要で、後押しが必要かなと思いました。これは国ごとに状況も違ってくるだろうし、今後どんな世の中になっていくのかなあと、ぼんやり考えるのが楽しいです。これは、独裁国家では、トップの一言で全てが決まる意思決定のスピードがある一方で、民主国家では、意思決定のスピードは遅いものの、自由な競争による利点があると思うので、どちらが有利なのか興味深いと思いました。

 

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naka
50代男のサラリーマンです。日々試したこと、読んだ本の感想や思ったことを書いています。

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