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「反脆弱性[上]―不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 ナシーム・ニコラス・タレブ著  望月衛訳、千葉 敏生訳 2017年」読後感想 No.133

「反脆弱性 上」を耳読した感想です。

著者のナシーム・ニコラス・タレブの「身銭を切れ」を読んで難解でよくわからないところも多々あったのですが、引き続き手持ちの積読状態であった「反脆弱性 上」を耳読しました。

この本もやはり難解な本でした。いくつもいくつも自身の経験によるものなのか、説明するために作られた話なのかよく分からないながらも、今まで考えていたことの解釈を、手袋を裏返しにするように逆の解釈をして、物事の本質というか、実際はこうだよねと説明されているように感じました。

生き残っていることがそのやり方の正しいことを示している。特に本の前半では頑健、脆弱、反脆弱に関する違いの説明がされていて、これまで自分も含めて頑健と脆弱の2つについては、物事に対して考えることがあったかともいますが、反脆弱というのが新しい考え方というか、こうあることで、システムが形を変えて生き続けられるということでしょうか。そのように解釈しました。

いくつかのキーワードの中では、「バーベル効果」が興味深いです。持っているリソースを両極端なものに割り当てると、どちらかがダメになってももう一つが残ることになるというものです。自分に当てはめて考えると、資産運用で、預金と、株式とかそんなものでしょうか。株式は預金の対極ではなさそうです。もっとハイリスクハイリターンなものもありそうですが。

下巻はまだ購入していなかったので、早速購入して続きを楽しみたいと思います。

amazonで、検索したところ、この著者の著作の「ブラック・スワン」はkindleになっていないのに気が付きました。下巻を読んだら次はこの本を考えていたのですが、紙の本は場所をとるので極力購入しないようにしているので悩ましいです。

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naka
50代男のサラリーマンです。日々試したこと、読んだ本の感想や思ったことを書いています。

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