「新しい広報の教科書」をaudibleで聞いた感想です。
仕事で広報に関する基本的な知識が必要になり、audibleで「広報」で検索して出てきたのでとりあえず聞くことにしました。
著者の栗田氏は、PR会社からぐるなびの広報へ移っている方で、このぐるなびでの広報の経験を中心に、「いかにしてメディアにとりあげてもらうか」という「攻めの広報」について実例とともにまとめられている本です。
心理学のテクニックも使ったり、臨機応変に動いて結果を出していく過程を聞くのは面白かったのですが、基本的な知識が欲しかった自分にとっては、すぐ使える参考になる情報は少なかったです。既にある程度基本をおさえていて、もう一段のステップアップを考えるような中級者向け広報担当者に向けた本のように感じました。
ただ、聞いていて興味深く思ったのところとして、社外のメディア関係者に対してだけでなく、社内に対しても目を配ったり、情報を提供するなど日々貢献していくことで、何か社内で協力を求めたいときにも融通が利きやすいといったことなど、優れた広報担当者の行動について知ることができ、参考になるところは聞き返していこうと思いました。
企画をあえて途中段階のものを見せて、相手にアイデアを出させて作っていくテクニックや、問い合わせ対応に対してその企画自身を作ってしまうなど、ちょっと直接、自分の仕事には参考にならないところもありますが、ぐるなびという会社のメディアへの露出をして会社の企画を広げていこうというところが分かり面白かったです。
毎日、新聞や雑誌などで、関連する項目をピックアップしていく作業結果の一部を、全社にメールで共有していくなどは、すばらしいと思いました。
audibleを聴き終わり、amazonで検索すると、この本は、audibleと紙の本のみで、kindle化されていないのが不思議です。大抵こうした本は会社で購入するということなのでしょうか。
この本も面白かったのですが、広報に関して、基本のきのような本をいくつか読んでまず知識を入れていきたいと思います。