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「80歳の壁 和田秀樹著 2019年」audible感想 No.72

「80歳の壁」をaudibleで聞きました。

先日読んだ「70歳の正解」と同じ著者の高齢者の精神科医の和田秀樹氏によるものですが、こちらの方が先に出版されてベストセラーになっていたようです。

80歳というと、ちょうど母がその年代になり、どういった生活が良いのかの参考になるかと思ったのと、前作と同違ってくるのかの興味もあり選びました。

全体の雰囲気としては、「70歳の正解」が、働き続けることを勧めたり、趣味を勧めたり、kindle本の出版を勧めたりと一定の努力を求めていたのに対して、こちらの本は、ガラリと雰囲気が変わり、がんなどの病気を何がなんでも治そうとするのではなく、痛みや不自由さを取り除くことを重視することを勧めていて、そうした希望を理解してくれる医者を探しなさいとか、70代ではタンパク質やビタミンCなどを勧めていたのが、80代では、体が欲しているのだから食べたいと思うものを食べなさい、と言った感じで数十年前の60代の隠居した老人の境地を80代になってやっと味わえるようになったのかなと思いました。

自分の子供時代は、家族は典型的な3世代の家で、当たり前に70代、80代の祖父母や、90代まで長生きした親戚を見慣れているせいか、電車で優先席に乗っていて、高齢者だと思って席を譲るのは、80代以上の方で、60代と思しき方などはほとんど譲らなかったりします。

今の時代は、80代になって、ようやく老人としての振る舞いが許されるのだと改めて感じました。タバコも80代になってしまっては無理してやめなくても良いのでは、というのが著者の考えで、ある程度はやりたいように生きるべきというが、おそらく今のちょうどこの年代前後の読者には勇気づけられる本になったのだなと思いました。

少し認識が変わったのは、認知症についてで、認知症にも段階がいくつもあって、多少物忘れがひどくなったとしても、基本的な生活にはそれほど支障はないので、過度に家の中に閉じ籠らせるようなことをすると、逆に一気に段階が進んでしまうというのを、経験則として書かれていました。

車の往来の激しい都会を除けば、多少徘徊したとしても、本能として持っている危機回避能力によりそれほど問題になることは少ないとのことで、確かに、近所の方でそこそこ認知症が進んだ方がいたのですが、一人で車を運転して小一時間かかるような場所まで事故もなく行ってしまったことを思い出しました。

良い本なので、母にも読ませようとも思いましたが、新書ということで、ちょっと活字が小さくて厳しそうです。それでもこの著者は似たような本をいくつか出版しているようなので、活字がそこそこ大きいものがあったら実家へ置いておこうと思いました。

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naka
50代男のサラリーマンです。日々試したこと、読んだ本の感想や思ったことを書いています。

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