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「海洋プラスチック汚染 「プラなし」博士、ごみを語る 中嶋亮太著 2020年」読後感想 No.105

こんにちは naka です。

岩波科学ライブラリーの「海洋プラスチック汚染 「プラなし」博士、ごみを語る」をkindle unlimitedで借りてandroid のtalk backで耳読した感想です。

著者の中嶋亮太氏は、JAMSTECの研究員で、海洋プラスチックに関する研究を現在行っている人で、この本では、初心者にも分かるようにその状況や、問題点がまとめられています。

これまでたまに耳にするニュースから、何となくまずいことになっているのかな、と漠然とした問題意識はあったのですが、この本を読んで、結構中立的な感じの文体もあり状況がよりはっきり知ることができました。

アル・ゴアの「不都合な真実」をはじめとする、環境に関するちょっと煽るような本は自分にはあまり手が出ない感じでした。

この海洋プラスチックに関する問題も、話題になったのはだいぶ前だったと思いますが、当時はちょっと傍観する感じでしたが、今回ふっと気になり読んでみたのでした。

いくつかのシュミレーション結果は結構驚きの内容でした。2050年には海洋中のプラスチックは魚の量を超える、プラスチック特有の性質で餌として認識されてしまいやすくなる、プラスチックが有害物質として認識されるのは加工時に添加される化学物質、といった話で、以前よりは問題意識として頭に残りました。

後、漁業で使われた網をはじめとした船からの廃棄も大きな割合を占めているということでした。

あと、興味深いのは、本の後半では、現在とられている対策についてまとめられていて、その一つが、生分解性プラスチック、バイオプラスチックですが、この本を読む限りでは、海洋中でどんどん分解が進むわけでないということでした。

海洋中で分解するプラスチックに関する研究は今始まったばかりということで、興味深くウォッチしていこうと思いました。

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naka
50代男のサラリーマンです。日々試したこと、読んだ本の感想や思ったことを書いています。

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